レッドスパローのネタバレ、解説。

「レッドスパロー」は、アカデミー賞女優のジェニファー・ローレンスと「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督が再びタッグを組んだスパイアクション映画。元CIAエージェントという経歴を持つ作家、ジェイソン・マシューズによる同名小説が原作。

レッドスパローのあらすじ

事故でバレリーナになる道を絶たれたドミニカは、母親の病気の治療費のためにロシアの諜報機関の一員になることを決意する。そこで、自らの肉体を使った誘惑や心理操作などを駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練を受けるのだった。

やがて組織の中で頭角を現したドミニカは、ロシアの機密情報を探っていたCIA捜査官ナッシュに近づくというミッションを与えられる。接近したドミニカとナッシュは互いに惹かれ合いながらも、それぞれのキャリアや忠誠心、国家の安全をかけてだまし合いを繰り広げていくのだが…

レッドスパローのネタバレ

名門ボリショイバレエ団のトップダンサーとしての道を歩んでいたドミニカ・エゴロワ。
彼女には重病を患う母親がおり、その介護もしていました。

ある日、バレエの本番中にパートナーとの接触事故で脚に大怪我を負います。そのまま病院に運ばれ手術を受けますが、ドミニカの怪我の状態は深刻で、バレエの道を断念せざるを得ない状況でした。

衝撃の事実
退院後のある日、ロシア情報庁の幹部の叔父、ワーニャー・エゴロフが自宅に訪れます。そして、叔父から衝撃の事実を聞かされます。本番中の脚の怪我は事故ではなく、仕組まれたものだと知らされます。それは、パートナーのバレリーノとドミニカの後釜を狙う同じバレエ団のバレリーナが仕組んだものでした。

事実を確かめようと劇場に向かうと、元パートナーのバレリーノとドミニカの代わりに舞台に立つことになったバレリーナの二人が愛し合っているのを目撃してしまいます。そして、ドミニカは持っていた杖で二人を激しく痛めつけました。

ある決意
バレリーナとしての地位を失ったドミニカは、母の治療費や介護の継続が困難な状況となり、叔父のワーニャを頼ります。ワーニャは、ドミニカにある依頼をしてきます。それは、政治家のウスチノフという男が現れるホテルのバーで、その男を誘惑するという内容でした。母の治療費のため、彼女は依頼を引き受けます。

ドミニカは現場のホテルに行き、依頼どおりウスチノフの誘惑に成功し、部屋に誘われます。身の安全は保障するとワーニャから言われていたが、部屋に入るなり乱暴されてしまいます。
そして、行為のさ中に全身黒づくめのヘルメットを被った男が部屋に現れ、彼女の目の前でウスチノフは殺され、ドミニカはその男に連れ去られてしまいます。

連れていかれた先で彼女を待っていたのは、叔父のワーニャでした。そこで、ドミニカはある選択に迫られます。それは、スパイとしての訓練を受けて国のために働くか、暗殺現場の目撃者として殺されるかというなんとも過酷な選択肢でした。ドミニカは、スパイとして生きる道を選択し、スパイの養成所に行くことを決意します。

初の任務
養成所では、スパイのテクニックや心理操作を学びました。どんな過酷な状況にも冷静沈に対応する能力を持っているドミニカは、「スパロー」と呼ばれるスパイの条件を見事クリアします。その才能を買われ、ロシア情報庁の上層部に潜む、アメリカとの内通者を探り出すという任務を任され、一人ブダペストへ向かいます。

そして、モスクワからブダペストへ動いたCIA捜査官、ネイト・ナッシュに接触し、彼から内通者の正体を聞き出そうとハニートラップを仕掛けます。しかし、スパイとCIAという関係でありながら、お互い惹かれ合います。

ある日、ブダペストで共同生活をしていた同僚のスパイのマルタが拷問にあい、浴室で無残な死体となった彼女を目撃してしまいます。そして、そこにウスチノフを暗殺したシミョーノフが現れ、ドミニカに組織を裏切るとマルタのような報復があることを知らされます。

組織の裏切り!?
マルタの任務は、ドミニカが引き継ぎました。その任務は、アメリカの上院議員に関するもので、それを捜査していたネイトに便宜を図り、そのことが組織を裏切ったとみなされ、ドミニカはロシアに連れ戻され拷問にあいます。

ドミニカは、厳しい拷問にも耐え抜き、最後まで口を割りませんでした。そして、ロシア情報庁幹部である叔父のワーニャに「拷問に耐え抜いた自分はネイトの信用を得られる」と説得し、再び元の任務に復帰を果たします。

再会した二人に…
ネイトに再会したドミニカは、母と共にアメリカに亡命したい意向を伝え、ネイトの信頼を得ます。そして、一夜を共に過ごしますが、ドミニカが目覚めると、ネイトの姿がなく隣の部屋を覗いてみると、そこには椅子に縛り付けられたネイトの姿を発見します。その横にシミョーノフが立っており、彼に拷問をしていたのです。

ドミニカは、すぐさまネイトを助けたい気持ちを抑え、シミョーノフと一緒にネイトの拷問に手を貸します。そして、隙を見てシミョーノフに切りかかり、解放したネイトと共にシミョーノフを殺害します。

内通者の正体
ネイトと共に病院に運ばれたドミニカのもとに、内通者の正体を暴くという任務の責任者であるバルディミア・コルチノイ将軍が現れます。そして、内通者は自分であるとドミニカに告げられます。

コルチノイ将軍は、ロシアの現状に憂い内通者として果たしてきた役割をドミニカに託し、内通者の正体が自分であるという事実を手柄として、ロシア情報庁に報告することを勧め、立ち去ります。

最大のトラップ
ドミニカは、養成所で学んだ偽装工作で、本当の内通者の正体を隠し、叔父のワーニャを内通者として仕立て上げます。そして、ドミニカの身柄は、ワーニャと交換でロシア側に引き渡され、ワーニャはCIAに引き渡される際、ロシア側のスナイパーに暗殺されます。任務成功を収めたドミニカは、ロシア情報庁からの表彰を受け、再び母親と共に暮らし始めます。

「レッドスパロー」最後の電話

最後の電話の相手は出ないが、電話の向こうで聞こえてくる曲がヒントです。ある日、自宅で電話が鳴り、ドミニカが受話器を耳に当てると言葉はなく、美しいピアノの音色が鳴り響いた。その曲は、ネイトとの思い出の一夜に聞いたあの曲でした。

レッドスパローのキャスト

ジェニファー・ローレンス 、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、ジェレミー・アイアンズ、シャーロット・ランプリング、メアリー=ルイーズ・パーカー、キアラン・ハインズほか

フランシス・ローレンス監督

フランシス・ローレンス
1971年、オーストリアのウィーン生まれ。1990年代からミュージックビデオの監督として活躍。ジャスティン・ティンバーレイクやビヨンセら人気アーティストたちとコラボレート。レディー・ガガの「バッド・ロマンス」(09)でグラミー賞最優秀短編ミュージックビデオ賞を受賞。

映画では、「コンスタンティン」(05)で長編映画監督デビュー。「アイ・アム・レジェンド」(07)、「恋人たちのパレード」(11)などを監督。ジェニファー・ローレンス主演の大ヒットサバイバルアクションシリーズでは、「ハンガー・ゲーム2」(13)、「ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション」(15)、「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」(15)の3作品でメガホンをとる。

ジェイソン・マシューズについて

ジェイソン・マシューズは、米国人のスパイ小説家で、2013年に出版した「レッド・スパロー」は、1作目にしてベストセラーとなった。実は、出版前から映画化権が買い取られていた。そして、続編の「反逆の宮殿(Palace of Treason)」もベストセラー入りしている。

マシューズにはもう一つの顔があり、小説家になるまでCIA(米中央情報局)の秘密活動部門に33年間勤務し、CIA勲章も授与されている。人生の大半をスパイ活動に従事した元スパイの原作者マシューズだからこそ、これまでのスパイ映画とは一線を画す、リアル過ぎるスパイの世界が本作に反映されています。

レッドスパローのレビュー

「私は、国家の美しい武器。」と何とも意味深なキャッチコピーに惹かれ、映画館で鑑賞。壮絶な運命をたどる女スパイ、ドミニカ・エゴロワを演じたジェニファー・ローレンスの美しさと体当たりの演技が光る映画。

バレリーナとしての将来が絶たれ、意志に反してスパイとしての道を歩むことになったドミニカ。彼女の最大の武器は、相手を誘惑し、その欲望をコントロールする巧みな心理操作。まさに、ハニートラップ。セクシーでパワフル、謎めいたヒロインが仕掛ける罠。騙し騙され、どこまでが真実なのか途中わからなくなりましたが…

原作者が30年以上スパイ活動に従事した経験から、かなりリアルなスパイ映画に仕上がっています。拷問のシーンは、直視できなかったシーンがいくつかありましたが、今までのスパイ映画とは違ったリアルなスパイ映画に仕上がっていて、一瞬先も読めない展開でラストまで目が離せません!

そして、最後のシーンでスッキリする見応えのある映画です。続編もあるのでしょうか?期待したいですね。

レッドスパローの評価

レッドスパロー
評価★4.0点

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