2022年の日本アカデミー賞「新人俳優賞」をチェック!

 

2022年3月11日に、第45回となる日本アカデミー賞授賞式で「新人俳優賞」に選ばれた8名について調べてみました。

目次

新人俳優賞とは

新人俳優賞とは、2020年より新たに加わった賞で、今回で3回目を迎えました。劇場映画に出演し、主演・助演クラスの役を演じ、印象を与えた(原則として、映画初出演ではなくともこれまで日本アカデミー賞において受賞歴がない)俳優が対象となります。

新人俳優賞は日本アカデミー賞の正賞ではありませんので、ブロンズではなく、賞状、賞金10万円が贈呈されます。

 

2022年の日本アカデミー賞「新人俳優賞」受賞者コメント

2022年の日本アカデミー賞新人俳優賞を磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukase、今田美桜、西野七瀬、三浦透子、吉川愛の8人が受賞しました。

今後の映画界の期待を背負う若手俳優たちが、それぞれの熱い思いを語った受賞コメントと授賞式でのスピーチをご紹介します。

 

磯村勇斗 「ヤクザと家族 The Family」「劇場版『きのう何食べた?』」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
「ヤクザと家族 The Family」では、抗争で死んだ柴咲組の若頭の息子を演じ、「劇場版『きのう何食べた?』」では、同性愛者のわがままな恋人役と異なる役どころを演じ上げた。

■受賞について
いまだに、まだ実感が湧いていないです。今回この賞をいただけたことで映画界のスタート地点に立ったというか、やっと自分の存在を少し知ってもらうきっかけにもなったので、10年後20年後はちゃんとこの日本で映画作りの現場を一緒に盛り上げていけるような、もっと真ん中でしっかり映画界を盛り上げられる1人になりたいなと思います。

■受賞式でのスピーチ
ようやくこの新人俳優賞を頂き、スタートラインに立てたなと思っております。俳優の道を志して良かったのかなと、何だか背中を押してもらっているような気持ちです。
受賞させて頂いた2作品もそうですし、先ほど(最優秀助演男優賞の発表の際に)渡辺謙さんがお手紙でおっしゃっていましたが、『映画は社会を映し出す鏡だ』と思っております。これからも世の中に少しでも貢献できるように努めていくとともに、偏見や差別、戦争のない、平和な世界が訪れることを願っています。

 

 尾上右近 「燃えよ剣」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
「新選組」の後ろ盾である会津藩主・松平容保を熱演!

■受賞について
客観的に褒めてもらえるという素直に喜べる瞬間でした。映像の世界では祖父である鶴田浩二という存在が大きくて。ほんの少し近くに来れたかもという感覚がありました10年後「こういう方向性の人がいるんだ、こっちもやってみようかな」と後輩を勇気づけられるような、歌舞伎という枠、日本という枠からもはみ出た、可能性を広げる存在になりたいと思います。

■授賞式でのスピーチ
どうぞ新人賞の私をかってください!たくさん映画に出たいと思っております。歌舞伎も見に来てください、そして映画も見に来てください!劇場に足を運んで、エンタテインメントの魅力を存分に感じて頂きたいと思っております。エンタテインメントにたくさんの幸が訪れること、エンタテインメントの力を心から信じております。

 

宮沢氷魚 「騙し絵の牙」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
ミステリアスでカリスマ性のある新人作家を好演している!

■受賞について
日本アカデミー賞は1つの目標でもあり、僕の中では非現実的な、夢のような世界だと思っていたので、まさか自分が参加させていただけるとは思ってもいませんでした。10年後20年後は日本での活動もさることながら、可能であれば海外にも活動範囲を広げて日本の良さ、日本人の良さというのを1人でも多くの人に伝えていきたいです。

■授賞式でのスピーチ
ここ23年ほど、コロナ禍で世界中が暗い毎日を送っておりますが、改めて映画の素晴らしさや、皆さんに希望を与える作品がこんなにあるんだということを、再確認することができました。

 

Fukase 「キャラクター」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
天才的な殺人鬼という難役に挑んだ!

■受賞について
まさか10年目にして新人俳優賞をいただけると思っていませんでした。映画が好きでリスペクトがある分、賞をいただいて、遠くから眺めて美しかったものが自分が入ることによってまた見え方が変わり始めているという感じです。仲間たちとの今の環境が自分にとってすごく恵まれていると思っているのでそれが10年先も20年先も続いたらいいなと思っています。

■授賞式でのスピーチ
私事なんですが、自身のバンドが10周年を記念したツアーをしておりまして。この10年間、音楽をやらせて頂いた先に、こういう素晴らしい賞を頂ける未来が待っていると、10年前の僕が知ったらどう思うだろうな……と思いながら、ここに立っています。とても嬉しいです、ありがとうございます!

 

今田美桜 「東京リベンジャーズ」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
可愛くて強いヒロインのヒナタ役を熱演!

■受賞について
新人俳優賞受賞の報告を聞いた時は「まさか!」と思いました。家族もすごく喜んでくれて。いつも支えてくださってる方々が喜んでくれたことがすごく嬉しかったです。将来こうなっていたいと細かく具体的にはないですけど、とにかく自分が笑って幸せで、楽しくやっていられたらいいなというのはあります。

■授賞式でのスピーチ
コロナ禍のなかで何度も撮影中止、延期になった日々を振り返り、「キャスト、スタッフの皆様が長く熱量をこめた作品です。そのなかで、こういう素敵な賞を頂けて、心から皆様に感謝しています。改めてこれからも頑張りたいなと思いました。

 

西野七瀬 「孤狼の血 LEVEL2

 

 

 

 

 

 

●役どころ
姉御肌のスナックのママという新たな役に挑戦している!

■受賞について
自分の存在と日本アカデミー賞は遠いものというか、別次元のものみたいなイメージなので本当にびっくりしました。嬉しい気持ちが大きかったです。自分はまだたくさんの映画に参加してきたわけではないので、どちらかというと見る側の気持ちの方が強い。でも作っていく面白さもこれから知っていきたいなと思います。

■授賞式でのスピーチ
これから先も、ご縁があって出合う作品があれば、誠意をもって、熱意をもって向き合って、楽しみながら映画づくりをしていきたいなと思います。

 

三浦透子 「ドライブ・マイ・カー」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
西島秀俊演じる主人公に寄り添う寡黙なドライバーを体現!

■受賞について
日本アカデミー賞は、遠いところにあるような気がしていたので、すごく嬉しかったです。10年前の自分が今のこういう仕事の進め方とか、今の自分を想像できてたかっていうと全然できていなかっただろうなと思うので、そういう意味できっと今の自分には全然想像できない10年後20年後になるんだろうなと思うし、そうであって欲しいです。

■授賞式でのスピーチ
本当に私は作品に恵まれていたなと、改めて実感しています。自分の能力以上のパフォーマンスを引き出して頂いたなと、本当に『ドライブ・マイ・カー』のスタッフ、キャストの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。ひとりでも、もっと大きなことができるように、もっと大きな人間になれるように頑張ろうと、今日改めて思いました。

 

吉川愛 「ハニーレモンソーダ」

 

 

 

 

 

 

●役どころ
ヒロインをみずみずしく演じています!

■受賞について
ずっと欲しかった賞なので、本当に、心の底から嬉しいです。10年後20年後は色んな方に憧れられる存在になりたいです。そのためにも自分のことをもっと知ってもらったり、いろんな役をやって認めてもらえたりしないといけないなと思っているので、これからも頑張っていこうと思います。

■授賞式でのスピーチ
これからどんどん上を目指して、いろんな作品で役を演じて、いろんな方に憧れられる女優さんになれるように頑張ろうと思います。